流浪の果て

ドーハに渡ってきてからもうすぐ15年目に入ろうとしている。
来た当初は、在住10年や20年というインド人、パキスタン人たちに目を丸くして、その長さに実感の一つも湧かなかった自分が、今は周囲の外国人たちにそういう目で見られるような立場になった。

今月から職場の手当が全額カットになった。これは上から下まで全ての職員に適用されるもので、中には手当のほうが政府から貰う本給より多い職員もいたので、その影響は計り知れない。
自分としてもドーハに来て初めての減収だ。

減ったら減ったなりに暮らすだけじゃない?と妻は言う。
まぁ、一番お金かかるのは君なんだけどね(笑 でも倹約するという気持ちがあるだけ有難いか。

それにしても長居したな。
まさか自分がこんなに長く日本以外の国で暮らすことになるとは、若い頃は夢にも思っていなかった。がむしゃらに生きていたら、ここまできてしまったというのが本音か。現実的にもう祖国に戻る選択肢はない。妻の故郷に家も建てたが、そこが終の棲家になるかどうかもあやふやだ。何処に行こうが同じ地球の上、そう思えるようになったのはいつからだろう。

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