マジリス文化

アラブ、特に湾岸アラブ諸国に興味を持ったことのある人なら、「マジリス」という言葉を一度は耳にしたことがあるだろう。

単語の意味を直接取れば「座る場所、空間」となるが、日本風に敢えて言うなら「客間」になるだろうか。

また、湾岸諸国の元首や王族などが庶民と謁見する間もマジリスであり、すなわち場所を指すのではなく、「人と人が顔を合わせる」という文化そのものを表す単語だ。

多くの外国人がこのようなマジリスに足を運ぶのは、館の主が夕食会などもてなしをする時であり、あくまでも迎え入れられる「客」である。この場合はマジリスは「社交場」として機能する。

一方で家族が寛げる場としてマジリスを使うこともある。マジリスは「憩いの場」でもあるのだ。

前者においてはその場の上下関係はあくまでも各人の立場に依存する。しかし後者においては年功序列が基本である。たとえ大臣であろうと、長老から見れば「近所のハナタレ小僧」なのだ。

ちなみに男女の区分けが厳格な湾岸諸国においては、男性のマジリスと女性のマジリスは別々にあり、それぞれが不可侵だ。女性が男性のマジリスを垣間見ることはありえないし、男性が女性のマジリスに足を踏み入れることは厳禁だ。

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