コネが支配する世界

湾岸諸国に関わったことのある人なら「コネ」という単語に反応せざるを得ないだろう。

生活のあらゆる場面において、このコネが大きな影響力を持っている。正面から行ってダメな案件でも、コネがあればあっという間に解決してしまう。

しかし、縁故以外の関係性において、コネを得るにはどうすればよいのだろうか。傍から見ていると日本人の多くがこのコネを羨み、それを欲しているように見える。

コネというのは大雑把に言ってしまうと「地位の高いローカルが、強権を発動してルールを無視してでも案件を通してしまう」ことだ。では、そのローカルに行動してもらうためにはどうすれば良いのか?そもそも、そんなローカルとどうやればお近づきになれるのか?というところで日本人は右往左往しているのが実情だ。

コネは道端に落ちた石ころのように、歩いていれば見つかるものではない。またローカルと知り合うことは簡単だが、その関係を育てて持続させていくには様々な手順と労力が要る。そんな過程をすべて無視して、「偉い人に会って頼み事をすれば聞いてもらえる」と勘違いしているようにしか見えない。

もっとも大切なことは、地位の高いローカルと「知り合うこと」ではなく、彼らに如何に「気に入られるか」である。顔や名前を覚えられている程度では、その他大勢と何ら変わらない。頼み事は一応聞いてくれるだろうが、それが実行されるかどうかの保証はないだろう。気に入られるためにはどうすればよいのだろうか。それはすなわち相手の(時には無茶苦茶な)頼み事を叶えることだ。下世話な言い方をすれば「ハイコスト、ハイパーリターン」。普段からのやや偏ったギブアンドテイクの関係が、ここぞという時に大きな効果を発揮する。それがコネの正体。

それは個々人の性格や能力が左右する問題であって、そこに国籍などは関係がない。日本人だから特別扱いされるということもあり得ない。お客さんという範疇において、日本人が突出することはあるかもしれないが、それによって得られる歓迎ムードも、一時のものでしかないのだ。

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