初めての救急車、そして手術

2月22日の深夜に激しい腹痛のため救急車で市内の国立病院へ緊急搬送された。

救急外来は噂に聞いていたとおり、大した怪我でもなさそうな出稼ぎ労働者たちで待合室は埋め尽くされ、到着してから医師の診断を受けるまで数時間を要した。

X線などの検査の準備に入っていた段階で、医師が触診だけで「これは虫垂炎だね」と判断。検査をすべてキャンセルして手術することになったのだが、あいにく空き室がないという。カタルの国立病院は2018年初頭現在で4カ所。運び込まれたHamad病院の他に、Al Wakrah、Al Khor、そしてDhukan地区にあるCuban病院。結局どこも空きがなかったために、もっとも遠い場所にあるCuban病院へ搬送されることになった。

手術は夕方。事前に症状確定のためのCTスキャンが行われたのだが、この造影剤の副作用がハンパなくきつかった。ずっと悪寒が止まらないままベッドの上でがたがた震えつつ施術の時間を待った。

手術そのものは1時間半ほどだったらしい。手術台に運び込まれて、注射を一本打たれた直後に意識がなくなって、次に目が覚めたのはほぼ夜中。そのまま一般病棟へ戻されるのかと思いきや、血液酸素濃度など各種数値が足りないということで、ICUへ。

妻はその間ずっと最初に通された一般病棟の個室で寝泊まりしていた。病院の周囲には何もないため、彼女の友達たちが日用品や着替えなどをわざわざドーハから運んできてくれた。

ICUで過ごしたのは4日間。火曜日のお昼前にようやく一般病棟へ。
体中に付けられた管やら針やらが徐々に減っていき、緊急搬送から一週間経った木曜日にめでたく退院となった。

最終的に支払ったのは、1日当たり100リヤルの病室代を4日分(救急患者だったので、最初の2日分は免除される)と、薬代約180リヤルのみ。年に一度100リヤルで更新する健康カードを保有しているというだけで、これだけの金額でレベルの高い医療を受けることができるのである。ビザ申請で健康チェックが厳しく行われるのも頷ける。

アラブ人医師や職員が多い他の病院と比べて、働いている人の殆どがキューバ人だったのも自分には肌があった。英語でのやりとりはそれほど苦痛ではなかったし、何より明るい彼らの性格に助けられた。それに補助で働いているネパール人やフィリピン人たちも、下の世話などイヤなそぶり一つ見せずにテキパキと動いてくれた。

もう二度と手術や入院は味わいたくないものだが、万が一の時はまたここでお世話になりたい。

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