個性の拠り所

日本人は個性を演出するのが下手、とずっと言われて続けている。
厳密に言えば、外から言われているのではなく、自分たちの自己批判めいたところがある。

確かに、一時帰国の折に大阪や東京の街を歩けば、流行に身を任せたと思しき、さほど違いのない服装をした人達がそこかしこを歩いている。
しかし、服装だけが没個性の理由だろうか。むしろ表情や身振り手振りの変化に乏しいことの方が問題ではないかなと思う。

もし服装が大きな理由であるならば、ではカタル人たちはどうだろう。常に頭から足元まで真っ白な民族衣装に身を包んでいる彼らには個性がないのだろうか。そんなことはない。一人一人に個性がちゃんと見える。それは話し方であったり、変化に富んだ表情であったり。

日本人の没個性はいったい何処に原因があるのか。選択肢が多いがゆえに生まれる「流行」に囚えられていることこそが、むしろ個性を埋没させているのではなかろうか。

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