隣人

 

同じアパートの住人である一組のインド人夫婦が、今月いっぱいで仕事を辞めて国へ引き揚げるらしい。

住民の全員が政府系職員。政府借り上げのアパートに住むことができるのは、政府系でも上位にいる職員に限られる。

政府系に務める外国人は、基本的には転職は認められない。辞める時はこの国を去る時だ。
各省庁や企業での人員整理、特に外国人職員のリストラは、断交以降より顕著になっている。
彼がどういった理由と経緯でこの国を去るのかは分からないが、それが自らによる選択であって欲しいと思う。

日本でも外国人労働力の受け入れについて議論が大きくなりつつあると聞く。

一人の人間を受け入れるということは、その一人の長い人生に影響を与えるということでもある。
だから「人権」について話し合うことも勿論必要だ。
しかし、それ以上に大事なことは、彼らと向き合い、隣人として暮らしていく覚悟があるかどうかだろう。

 

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