月別アーカイブ: 2018年5月

長老の資格

ドーハへ渡ってきた最初の年のラマダーン。 当時はまだ独身だった私は、出稼ぎ外国人だらけの配属先に今ひとつ馴染むこともできないまま、朝晩とイベントに駆り出されるという忙しさの中に埋没することで、どこか寂しい気持ちを誤魔化し… 続きを読む »

お前の生に価値を問う

かつて湾岸諸国では、南アジアを中心とした地域から、ラクダレースの騎手として働くことを目的に、子供たちが連れてこられるケースがあった。 競馬の騎手が体重50kgを切るように、ラクダレースの騎手にも軽さが求められる。 それゆ… 続きを読む »

二日目の決めごと

ラマダーン月が始まって二日目。 この日の夜は、ある人物を訪ねるのが自分の中の決めごとになっている。 彼は私がドーハへ来るきっかけをくれた人。16年前当時の大臣。 今は現役を退き、のんびりと人生を送っている。 彼のような社… 続きを読む »

選べない未来

カタルの教育関連機関との提携業務の一つで、タイ深南部の大学を卒業したばかりの女子12名が、今年からドーハ市内の訓練施設で暮らしている。 彼女たちはナニーとして訓練を受け、終了後はカタール人家庭に住み込みで働く予定になって… 続きを読む »

確かめる為の方法は

もうすぐ今年のラマダーン月。 明日15日の夕刻、日没直後に東の空を登ってくる細い新月が目視できたら、翌日から断食が始まる。厳密に言えば、新月が観測された日からラマダーン月なので、夜の礼拝に続く長いタラフィーハの礼拝はこの… 続きを読む »

床屋の話

髭は男の嗜み。 この国では、男性はほぼ数日おきに床屋へ足を運んでは髭の手入れに余念がない。 私もできれば週に二度は行きたいところだが、色々と事情があって週に一度だけ、郊外の商業コンプレックス内にある床屋へ顔を出す。 ドー… 続きを読む »

不条理の上で

職場には各階に小さな台所があり、そこに平均2,3名の給仕が働いている。 彼らの主な仕事は職員たちに飲み物を運んだり、コピーなどの雑用をこなすこと。 イベントなどで会場へ資材を運びこむのも彼らの仕事だ。 そんな給仕の一人、… 続きを読む »