イスタンブール紀行 (1日目)

初トルコ。というか、妻と二人で旅行に出掛けること自体、これが初めてかも。「これって、ハネムーンだね」と笑う妻。

そんな浮かれた気分に肘鉄くらわすかのように、いきなりの機材トラブル。沖からプッシュバックした直後に止まったかと思うと、そのままブリッジまで戻って再接続。そういえば、床下からかなり大きなシェイキングを感じたけど、あれが原因なのだろうか。乗り継ぎ便があるわけでもない当方としては、多少の遅れは気にならないが、狭い機内で原因もハッキリしないまま待たされるのは快適な話ではない。

一時間ほどが過ぎ、他の乗客からもやや不穏な空気が流れだした頃に再プッシュでようやく離陸。イスタンブールには予定の30分遅れで到着した。

イスタンブールでは新空港が去年の秋に完成しているが、フラッグキャリアであるトルコ航空を含んだ殆どの航空会社が、未だにアタチュルク空港から離発着している。

飛行機を降りてターミナルへ入るとイミグレに長蛇の列。通路まではみ出るように並んでいる。乗り換え客の行列かと思ったが、職員が列に並ぶ人たちに「乗り換えか?」と聞いて回っているところを見ると、どうやら入国組のようだ。

これは1時間コース確定かなとゲンナリしていたが、イミグレは30近いカウンターがフル稼働で、あっという間に入国手続が完了した。仕事が早い。

ゲートを出たところで、ホテルに依頼した送迎バスの関係者と無事接触。しかし、運転手がまだ来ないと言うので、その間にSIMカードを確保することに。イミグレの近くにVodafoneの広告が出ていたので、それにしようと思っていたら、店員が揃って帰宅準備?を始めてしまい断念。ちょうどシフトの入れ替えだったのだろうか。

諦めて定番のTurkCelで。音声は要らなかったのだが、一番安いのが音声付きの6GBだった。175TL。事前にネットで調べた情報どおり高い。でも専用アプリを落として見たら、8GBあるようにも見えた。まぁ、外出中にマップを見るくらいだから、6GBあれば十分だろう。

ちなみに、データのみなら8GBで200TL、12GBで250TL。

送迎は中型のボネットバス。乗客は二人だけ。

街中を走る車はドイツ車が多い。この辺は欧州に近いという地理的理由も関係しているのだろう。日本車を殆ど見かけないのは意外だった。安い価格帯は韓国車がシェアを押さえている感じ。

幹線道路を抜けて、クネクネと狭くアップダウンの多いスルタンアフメットの路地を走りホテルに着いたのが20:30。

到着後すぐにダウンジャケットを買いに行くつもりだったが、土地勘が今ひとつ、その上どうも閉店時間21:00らしい。どうせ間に合わないので明日の朝にして、とりあえず夕飯を探しに出掛ける。

ホテルを出て歩き出したところで、シリア人難民を名乗る幼い女の子につきまとわれる。本当なのかどうなのか分からないので無視。実際シリアから辿り着いた難民だとして、その割には小綺麗な格好をしている。そもそも子供だけで無心に来る時点で、親は何をしているのかと疑問だし、孤児であるならこんな観光地のど真ん中までどうやって辿り着いたのか怪しいもの。

恐らくは小遣い稼ぎ。この後の滞在中にもあちこちで声を掛けられることになるのだが、中には家族連れもいたりして、彼らの身の上に降りかかった不幸には同情するが、どうにもスッキリとしない気分になる。

トラムが走る表通りへ出て、しばらく歩いていると売店を発見。ここで歯ブラシとペースト、水を買う。物価の感覚がまだ良くわからない。

もう少し付近を散策したい気持ちもあったが、夜遅いことも考えて来た道を引き返す。お腹が空いたので、隣のホテルのレストランへ。ここはシンプルにケバブとシシタウ。

食事中にレストランのドアが開いたかと思うと、例の女の子が店内にやってきて「Excuse me!」

すぐに店員が締め出してドアに鍵をかけた。店にとっては評判に関わる話。だからむやみに施しをあげるわけにはいかない。

食後に濃い目の紅茶を頂く。

料金は思ったほど高くない。外食に関してはドーハのそれより割安に感じる。

ホテルに戻り、シャワーを浴びてから明日のための準備。部屋はそこそこ広いけど、設備が貧弱。窓から何も見えない。予約サイトで見たレビューとはちょっと違う。ただロケーションだけは最高。すぐ裏がブルーモスクとアヤソフィアだし、トラムの駅があるので、何処にでもアクセスが簡単。

まぁ、ホテルには寝に帰るだけのようなものだから、窓からの景色がダメでも許容範囲ということにしておこう。