片足の男

いつものようにマジリスで昼食をとり、食後のデザートを食べながらのんびりとしていたら、一人のパキスタン人が入ってきた。

両手に杖を突く、やや年老いて見えるその男には、右足がなかった。

端っこの席に座った彼が、一体何のためにこの場に現れたかは明白。しかし、その場にいた誰も、そして男も一声も発することなくじっとしている。

数分後、他の客が食事を終えて一人一人と帰っていく中で、彼もまた諦めたような表情で席を立とうとした。その時、このマジリスの主人の息子、つまり私の友達がそっと手招きをして彼を外へ誘う。

他人の目のあるところで施しは手渡さない。それがマナーだ。受け取る側にも人としての尊厳がある。

例えば道端で清掃に従事する出稼ぎに施すわずかなお金であっても、握手するようにして渡す。

求める者と与える者。そうではない、そこには持たざる者と持つ者がいるだけ。持つ者は、その手に余るモノを手放す機会を与えられたと考えるのだ。