ありふれた水曜日の午後

投稿者: | 26/04/2019

最近、妻に誘われて彼女のタイ人友達と会う機会が増えた。

ドーハに来たばかりの頃は知人もおらず、どうやって見つけるのかも分からず、私が在宅しているとき以外、妻はいつもアパートの部屋で独りぼっちだった。
そんな環境をネット、そしてSNSが激変させた。え?こんなにいたの?と驚くほど、次々にタイ人、それも深南部出身のムスリマと繋がるようになった。次第に妻は毎日スマホを覗き込んでは、タイ語やマレー語でチャット三昧。

そのうちに、彼女たちとリアルで会うようになった。かつては一時帰国のオフ会に出る私のことを、信じられないというふうな目で見ていた妻が。

昨日もそんな感じで、民間航空機のパイロットを夫に持つ、タイ深南部パタニ県出身の女性と会うことに。話を聞きつけた別のタイ人友達も参加したいと言い出し、結局それぞれの夫も合わせての6名で、市内のショッピングモールの一角にあるカフェへ集合した。
妻たちには「パタニ県出身のマレー系タイ人」という共通項がある。しかし、夫たちは、日本人、シリア人、バハレーン人とてんでバラバラ。年齢もさほど開きのない彼女たちに対して、私と一番若いバハレーン人とでは親子ほど離れている。

マレーシア発祥のカフェ、Papparotiの一番奥のテーブルに陣取った私達。初顔同士で自己紹介など。ぎこちない男性陣に比べ、以前からSNS上でやり取りをしていたらしい女性陣は既に会話に花を咲かせている。
ドーハに住んでどのくらい?というのが、よく出る質問だ。「まだ来たばかり」「僕は7年目」と言っている側で「18年目」と答える私。歳食った感が一気に高まる瞬間。そういや、もう50歳目前か。あっという間だったなぁ、などと感慨にふける間もなく、午後一で放り投げられた飛び込み仕事のために一人だけ退席する。

現場まで行って戻って。撮影は正味1時間ほどで終わったが、戻りがラッシュアワーにぶつかって時間を食う。平日とはいえ激混みのモールの駐車場で奇跡的に先ほどとほぼ同じ場所に車を突っ込む。妻も退屈して待っているだろうなと電話をしたところ…。
「さっきと同じカフェにまだいるよ」
って、あなたたち、もう3時間は経ってるよ。さすがに何か追加注文とかしたよね?
「え、何もしてないけど?」
それで良く追い出されないね…。混み合ってないから無問題とか言ってる場合じゃないと思うけど。もっとも、この時間帯で満席になっていないのは、別な意味でお店大丈夫?と心配になるレベル。まぁ、ここ数年は、どの飲食店も似たような状況ではあるけれど。

店に着いてから無理やり場を締めて強制解散したのに、モールの出口付近で別れを惜しんで会話を続ける女性陣。まだあと30分はかかりそうだね、と苦笑するシリア人夫はさすがに慣れてきた感じだが、こういうシーンは初めてらしいバハレーン人夫は何これ、早く帰ろうよという顔をしている。

なんとか10分で切り上げて、友達夫婦を家まで送り届けてから帰宅。
カフェでキャラメルマキアートと一緒に食べたバンズなんて仕事中に消化してしまって腹ペコ。妻の頼んで買い置きしてあった韓国製激辛焼きそばを作ってもらう。こんな時間に食べたら太るのは重々承知。いやむしろ貫禄付けないと、年下に見られて舐められるから、ということにしておいて欲しい。