両替商の営業停止

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様々な業態が日毎に停止していくカタールで、今度は両替商がクローズすることに。

具体的には実店舗によるカウンター業務を停止のみで、送金業務は引き続き行われます。

送金するには各業者が提供しているスマホアプリが必要になりますが、この方法には一つだけネックとなることがありました。それは「本人確認」のためには、IDカードの現物を持って店頭まで出向かなくては行けないという点です。クローズされた店舗の前まで行ったところで、確認作業は行われるはずがありません。

SNS上では、各業者の公式アカウントに対して、大勢の外国人労働者たちからの問い合わせが殺到しました。

そんな中でいち早く対応した業者が取った対策は、「IDカードの表裏の画像」そして「カードを手にした本人の5秒程度のセルフィー動画」を、アカウント開設時に登録したメールアドレスから指定された先へ送信するというものでした。

私も以前開設したまま本人確認をしていなかった某社のアカウントを、上記の方法によって承認完了。手続きは2日ほどかかると言われていましたが、数時間でメールによる返答があり、アプリを開いたところ無事に送金することができました。

オンライン送金は今回初めて利用しましたが、手数料もカウンターより安く、送付先での現地通貨表記による予想受け取り金額も明示され、また追跡も可能という非常に便利なサービスです。

今後、カウンター業務が再開しても、おそらくオンラインで送金を行うことになると思いますし、同じように考えているユーザーは少なくないでしょう。

ただ、オンライン送金には、「そこそこ性能の良いスマホ」「ネット回線」「銀行口座と銀行のオンライン利用登録」「英語もしくはアラビア語」といったいくつものステップがあり、低所得者層にいる一部の外国人労働者にとっては、むしろハードルが上がってしまった感があります。

そんなことを含めて、今回の騒動が収束あるいは普遍化した時、その世界では今までのようなビジネスのやり方は通用しなくなっているのかもしれませんね。

福嶋タケシ

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