スムーズに暮らすために必要なこと

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他国籍の人と結婚して、相手の国で暮らしていこうとする時、配偶者ビザの申請という非常に面倒な作業が待ち受けています。

これは私たちのように二人の国籍とは関係のない国に暮らす場合でも同じ。どちらかが職を得ていれば(というか、そもそも長期滞在(≠移住)は就労ビザでの滞在が大前提ですけれど)、雇い主が全て手続きをしてくれる場合が殆どで楽なのですが、配偶者のビザはほぼパートナーの仕事になります。

基本的には配偶者との婚姻関係を証明する書類などが必要になるわけですが、英語が公用語ではない国では、それらを現地語に訳して、かつ自国の大使館や在住国の外務省などの承認を通らなくてはなりません。自分で訳してOKということにはならないのです。

さらにカタールではビザを申請する者(大抵の場合は夫)の月収が10,000リヤル以上という条件があったりします。

程度の差があれど、とにかく面倒臭い……のですが、私はこの手続きを自分ではやりませんでした。代行業?そんな便利なものはありません。イミグレーションに顔の効く職場の重鎮に丸投げしたのです。いや、具体的には私が頼んだのではなく、官房の責任者が勝手に書類を回したのですけど。

当時、私の手元にあった書類といえば、タイ新南部のイスラーム法裁判所が発行した婚姻証明書(アラビア語併記)だけ。タイ国内では通用する公式文書ですが、タイ国政府発行の扱いではないため、このままでは申請書類としては効力がないのです。

加えて、当時は今よりは基準が低かった最低月収額ですが、それでも私の給与はクリアできる額ではありませんでした。

しかし、そこはそれ。重鎮が担当者に押し通して、家族ビザは無事に発行されてしまいました。

これぞ ”ザ・コネ社会” の面目躍如。

これ以外にも各種登録更新は職場の給仕に全て頼んで行ってもらったり。でもね、こんなやり方にずっと浸かっているとサバイバル能力がどんどん低下します。そこで、妻の名義変更の際には自分でトライしてみたわけですよ。

記事ではさらっと書きましたが、実際は思ったように手続きが進まなくて、毎週窓口へ行くたびに「来週こい」と言われて、いい加減にブチ切れて、結局は件の重鎮にまたお願いしてショートカット。

コネ社会からは抜け出せない体になってしまったようで。

福嶋タケシ