Monolog」カテゴリーアーカイブ

しきたりと同化と、思い込み

友達の経営する鷹ショップのブルチスタン人店主が、先日もマジリスに顔を出していた。 そんな彼は「本当はあんなところで食事なんてしたくないんだけどね」と言う。 賓客が先だとか、年下は後だとか、そういう序列に嫌悪感があるのだと… 続きを読む »

生まれついて、その手の中にあるもの

妻の友達夫婦と食事をした。 合流のために彼らの家まで走る車内で、どこのレストランにしようかと妻と二人で悩む。日没後の市内はあちこちで大渋滞だ。いったい皆んなどこへ向かっているのか?と隣の車のハンドルを握る誰かも、こちらを… 続きを読む »

片足の男

いつものようにマジリスで昼食をとり、食後のデザートを食べながらのんびりとしていたら、一人のパキスタン人が入ってきた。 両手に杖を突く、やや年老いて見えるその男には、右足がなかった。 端っこの席に座った彼が、一体何のために… 続きを読む »

旅の空の下で

もうじき旅に出る。 たったの5日間だが、旅は旅だ。 バーゲンを狙ってチケットを手配し、ホテルを何度も変更しながら気に入ったところを見つける。スーツケースを引っ張り出し、新しく買った服と少しのお土産を詰める。 初めての街は… 続きを読む »

それぞれの立場

去年の夏過ぎ、同僚だったエジプト人が解雇された。 元々がトラブルメーカーだったが、大事な全体会議のある日に寝坊で無断欠勤した挙句に、上司に「部下が出勤してこないのに、心配して電話してくるのが当たり前だろ」と食って掛かった… 続きを読む »

何者であるか

金曜日のマジリスで時折顔を合わせるイラン系ブルチスタン人。 私のカタール人友達の経営する店で彼は働いている。客の一人として食事に招待されたというよりは、週末の休みの時間にまで仕事で呼び出され、ついでに飯でも食べていけとい… 続きを読む »

年の瀬、年初、あるいは普通の日

2018年が終わり、2019年が始まった。 でも、この国ではそんな区切りは存在せず、ただただ普通の日として過ぎていく。 新しい会計年度が始まり、銀行は調整のために一斉に窓口業務を停止している。 それでも、今日はいつもと同… 続きを読む »

何かを選び、何かを諦め

  知り合いのタイ人が転職先を探しているらしい。 という話を妻から聞いたのは確か3,4年前だったか。それから暫くはおとなしくしていたが、どうやら最近になってまた熱が上がってきた様子。 タイの教育機関との繋がりか… 続きを読む »

正しい言葉

言葉、すなわち言語は人間が他者との関係において最も重要な要素である。 現在、世界中で数千種類あると言われる中で、書き言葉(文語)と話し言葉(口語)に違いのある言語は少なくないが、アラビア語のそれは飛び抜けている。そこに国… 続きを読む »

生きるための選択

  約1年間のナニーの訓練を受けて各家庭へと派遣されたタイ人女子達。 そのうちの3名がどうしても仕事を続けられないと訴え、帰国を希望しているという。 受け入れ側からは「契約違反」だとして、出国したいのなら50万… 続きを読む »